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トラブル 不動産屋 下見 チェックポイント トラブル
1) 重すぎる窓と黒猫 2) ドアは体当たりで 3) 保証人に連絡 4) ただの紙切れ

1)重すぎる窓と黒猫
フラットの部屋開かない、閉まらない
契約を終えて、フラットでの生活がスタートしましたが、それはトラブルの連続の始まりでもありました。
部屋には南向きの上下に上げ下げする大きな、幅1m、高さ2m位の窓がありましたが、これが重いのなんの。窓の両端を両手で持って、グッと勢いをつけ体全体を使って持ち上げないと開かないのです。そして閉めようとすると、今度は簡単に閉まらない。キッチンがあるのに換気扇がないこの部屋で、唯一の換気口だから開けないわけにはいかず、毎日、この窓と格闘することになりました。

窓からの訪問者
何度か開け閉めするうちに、一度ちょっと持ち上げてから下に押すと閉まりやすいというコツを覚えた、そんなある日のことです。窓を開けて料理していると、すぐそばで猫のなき声がしました。びっくりしてすぐ横を見ると、窓から黒猫が入ってこようとしていました。遠くから見ているぶんには猫はかわいいと思うのですが、近付いてこられるとなんだか恐くて触れない私は、飛び上がるほどびっくり。

慌てて窓を閉めようとしたのに、これが閉まらない。絶対に部屋の中に入れてはいけない。入ってこられても、つかまえられない。そう思って必死に閉めようとするのに、窓は頑として閉まりませんでした。
「入ってくるな、あっちいけ〜。なんで窓が、閉まらないの〜」。
ひとりで大騒ぎしている私を見て、猫はあきれた顔でどこかへ行ってしまいました…。

が、それ一度きりではなかったのです。その後も、黒猫は何度もやってきました。私は窓の外に水を入れたペットボトルを猫避けとして何本も置き、さらに閉めやすいように10センチほどしか窓を開けないようにしました。しかし部屋の中に料理の匂いがこもって耐えられない時など、つい油断して窓を大きく開けていると、そんな時に限って猫がやってきて、そしてまた窓が閉まらない。またしても「こないでよ〜」と半べそ顔で窓と格闘する、そんな毎日が続きました。

綱が切れてる
そして、何週間か経ったある日、たまたま内装工事に来ていたおじさんが窓の閉まらない原因を教えてくれました。「窓を上げ下げするために左右についている左側の綱が切れている」と。そんなこと気がつきもしませんでした。不動産屋へ電話して、翌日すぐに直してもらうと、窓の開け閉めのなんとスムーズなこと。でも「また閉まらなくなるのでは」と不安で、その後も窓はちょっとしか開けませんでした。最初は窓が大きくていいと思ったのですが、大きいからって良いことではないのですね。
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2)ドアは体当たりで
ふたつ同時にまわす鍵
ある日、学校から戻ってくると、部屋のドアに鍵穴がひとつ増えていて、新しい鍵が部屋のテーブルの上に置かれていました。なんの連絡もなく大家さんがが鍵を増やしたようでした。鍵が2つになってセキュリティ面では安心でしたが、その開け方が面倒くさい。元々あった鍵穴に鍵をさし、新しく取り付けられた鍵穴にも鍵をさし、両方”同時に”回しながらドアを押さないと開かないのです。荷物をいちいち足元に置いて、両手を使わないと開かないドア。勝手に鍵なんて増やさないでほしかったです。

閉め出されたっ!
部屋のドアはオートロックなので閉め出される可能性大なのに、大家さんはこのフラットに住んでいないので、運悪く閉め出されたりしてもマスターキーをすぐに借りることはできませんでした。そこで出かける時は部屋を出る前に必ず鍵を握りしめ、ドアを閉めながら何度も鍵を持っていることを確認し、そしてやっとドアを閉める、というふうにしていました。

それだけ気を使っていたので閉め出されることはなかったのですが、新しい鍵が取り付けられたその日の夜、それまで顔をあわせたこともなかった隣の部屋のイギリス人女性が私の部屋にやってきて言いました。「閉め出されてしまった」と。

私の部屋の大きな窓から外に出ると、そこは彼女の部屋の窓とガラス戸がありました。そして、彼女はそのガラス戸に体当たりしはじめたのです。もうびっくり。何回か体当たりした末に、ガラス戸が開いたので、さらにびっくり。「ちょっと手荒だったかしら」と笑いながら、部屋へ入っていきましたが、かなり体格のよい彼女だったからこそ、できた技でしょうか。私にはとってもできません。
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3)保証人に連絡
領収書はかならず
3回目の家賃の支払いを済ませて、だいぶ経ったある日のこと、不動産屋から「今月の支払いがまだです」という手紙が届きました。家賃は毎月、不動産屋へ行って現金で支払っていたし、領収書もあるし、何かの間違いだろうと、すぐに不動産屋に電話すると、「わかった。手紙は何かの間違いだった」と言うので、この件は終わったと思っていました。

取り立て
が、終わっていなかったのです。翌日、大家さんが私の部屋にやって来て、「家賃の支払いがされてない」と言うのです。私はもう一度「支払済だ。領収書ももらっている」と不動産屋に電話すると、むこうは「わかった」と言うので、今度こそ終わったと思ったら、数日後、不動産屋は「至急、支払わないと保証人に連絡する」なんていう手紙を送ってきたのです。

いい加減な管理
さすがの私も怒り爆発。電話では拉致があかないと、今まで支払ったすべての領収書を持って不動産屋に乗りこみました。 領収書ともらった手紙を見せ、「期日のかなり前に確かに払ったのに、これはどういうことだ」と言うと、領収書を見ながら「確かに支払いは済んでいる。この手紙を送った担当者は今、不在だが、あとで説明しておく」と、あっけなく納得してくれました。確かにいや〜な感じの男性社員を見かけなかったので、あいつが送ってきたんだと思い当たりましたが、その担当者がいい加減なのか、その不動産会社自体がずさんな管理体勢なのか。とにかくとってもとっても不愉快でした。
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4)ただの紙切れ
予想外の収入
入居時に支払ったデポジットは部屋を壊して修理したりする必要がなければ、フラットを出る際にCouncil taxを引いた残りの額を返金してくれることになっていましたが、これまでの数々のことを考えると、この信用できない不動産屋はほとんど返金してくれないだろうと、あきらめていました。ところが、部屋を出る日に鍵を返しに行くと、Council taxとして60ポンド引かれただけで、手許には373ポンドもの大金(1ポンド=250円として約9万円)が戻ってきたのです。「ヤッター」と喜んだのも束の間、そこには落とし穴が待っていました。

小切手はいや
373ポンドは「小切手でしか返せない」というのです。「小切手の換金はイギリス国内に口座を持っていないとできない」と聞いていたので、「私は口座を持っていないから、小切手ではなく現金で返してほしい」と食い下がったのに、「口座を持っていなくても、その辺の両替屋で換金できる」と頑として譲ってくれず、結局、小切手で受け取ることになりました。

手数料30ポンド!
近くの両替屋に行くと、小切手の換金は扱っていないと断わられる店もありました。やっと扱ってくれる両替屋を見つけたものの、手数料として30ポンド(7,200円)もかかるというのです。高いと思いましたが、小切手のままでは、ただの紙切れ。しかたなく手数料を支払って換金しました。

ロンドンでの話はここまで。次は「カイロでのアパート暮らし」のお話もどうぞ。

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