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チェックポイント 不動産屋 下見 チェックポイント トラブル
1) 壊れかけのメゾネット 2) ここしかない 3) レファレンス

1) 壊れかけのメゾネット
治安はだいじょうぶ?
Earls Court(アールズコート)駅で降りて、不動産屋が連絡を入れておいてくれた大家さんを訪ねると、フラットはそこから歩いて5分だから勝手に見に行ってくれと言われました。鍵のデポジットとして5ポンド払わされ、領収書をもらって鍵を受け取り、地図を頼りにアパートを捜しました。駅から徒歩10分、少し寂しい感じで、Earls Courtは夜になると酔っ払いが多い所でもあり、治安の面ですこし不安がよぎりました。

築何年?
部屋は4階建ての2階。玄関の鍵を開け、薄汚れた階段を登り、二重ロックのついたドアを開けて中に入ると、少し古臭い感じ、よく言えば英国の伝統が感じられるメゾネットタイプの部屋でした。窓からは緑多い庭が見え、ソファーもテーブルもクローゼットも電気ストーブも食器も鍋も揃っていましたが、作りの粗さが気になりました。特に問題は、ベットでした。

グラグラする梯子を上るとベットになっていましたが、端のポールは折れていて、とてもじゃないが安心して眠れるものではありません。しかもシャワーとトイレ付きの部屋を希望していたのに、トイレは各階毎に共有で、部屋から少し遠く、しかも汚い。夜は絶対に行きたくないようなトイレでした。シャワーは部屋についていましたが、シャワースペースが狭く、薄汚く、シャワーヘッドは固定式で使いづらそうでした。とてもこの部屋に住みたい気はしませんでした。


デポジットの領収書はしっかりと
大家さんに鍵を返し、デポジットの5ポンドを返してもらおうとすると、「5ポンドなんて受け取ったか?」とすっとぼけるのです。「確かに払った。返して」と言って領収書を見せて返してもらいましたが、油断も隙もありません。まったく。
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2) ここしかない
Barons Court駅良い物件は早い者勝ち
気を取り直して、すぐに次の物件を見に行くことにしました。不動産屋からもらった物件情報の中に、Earls Courtの隣のBarons Court(バロンズ・コート)駅から徒歩5分、トイレとシャワー付きで100pwという部屋がありました。英国らしいかわいい家が立ち並ぶ通りで、駅からも近いし、治安の面では安心だと思いましたが、すでに入居者が決まったあとでした。良い物件はすぐになくなってしまうのです。

これぞ理想の部屋?
それからもう1軒、Barons Court駅から徒歩2、3分の物件を見に行きました。駅から大通 り沿いを歩いてすぐ横に入ったところにあるので、夜遅くなっても恐くない場所でした。大家さんに案内してもらうと、部屋はbasement(半地下)にあり、窓からの眺めは下半分がコンクリート、上半分には庭の地面と木がちょっと見えるだけでしたが、先ほど見た暗く薄汚れた感じの部屋とは打って代わって明るく真新しい感じがしました。

8畳くらいの大きさの部屋の大半を大きなダブルベットが占めていて、狭いと言えば狭いけれど、ひとりで住むには十分でした。小さなテーブルに折り畳み式の椅子、クローゼット、電気調理機に冷蔵庫、そして驚いたのが電話ボックス(!)のようなシャワーが備え付けられていました。お湯は英国によくありがちなタンク式ではなく、スイッチを入れればいくらでも出てくるタイプで使いやすそうでした。

電話は付いていませんでしたが、電話線は部屋に引かれているので、BT(British Telecom)に電話すればすぐ使えるようになるということでした。トイレは各階ごとに共有でしたが、その階には部屋は他にひとつだけだし、トイレは部屋のすぐ前にあるし、これなら共有でも許せると思いました。
この部屋に住みたい、ここしかないと思った私は、この部屋に決めました。この時、もうちょっと冷静にチェックして判断すべきだたと後で後悔するのですが。詳しくは「トラブル」で。
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3)レファレンス
不動産屋が違う?
すっかりこの部屋が気に入り、すぐにでも入居したいと思い、慌てて不動産屋に戻りましたが、簡単にはいきませんでした。まず、びっくりしたのが、「契約は、うちではできない」と言うのです。もらったFaxをよく見てみると、違う不動産屋の名前が書いてあるのです。契約はその不動産屋でやれとのこと。最初に説明しておいてくれれば、そっちの不動産屋へ直行したのにと腹が立ちました。

なんて悪徳!
契約する不動産屋へ行く前に、最初に払ったデポジットの100ポンドを返してくれというと、「その部屋に決めたんだったら、デポジットは返せない」と言うのです。確かに部屋は決めたけれど、不動産屋が違うなら、契約金から差し引いてもらうこともできないし、また新たにデポジットを払わないといけないから冗談じゃないと思いました。が、返してくれと言っても頑として受け付けてくれず、私も早く入居手続きしたくて焦っていたのと、部屋捜しに疲れてしまい、言い争うのが面倒になっていたこともあり、その場は引き下がってしまいました。あとで冷静になって考えると、「騙された!」と腹が立ってしょうがありません。100ポンドと言えば、日本円で約25,000円! 今、思い出しても腹が立つ。悪徳不動産会社に捕まってしまいました。

契約に必要な書類
この悪徳不動産会社を出て、契約するための不動産屋へ走りました。
こういう時に限って地下鉄が遅れ、慌てふためきながら不動産屋が閉まる十分前に店に飛び込みました。が、すぐに契約はできなかったのです。ああ、もう踏んだり蹴ったり。契約のために、1ヶ月分の家賃とデポジット(家賃1ヶ月分)、それにビル(電気代)、そしてレファレンス(保証人として、学校からのレターと親からのレター)が必要だと言うのです。

そんなものが必要だとは知らなかったので、全然、用意していませんでした。レファレンスのフォーマットをもらって、すぐさま学校に電話しましたが、すでに今日の業務は終了。明日、学校に来れば書いてくれるとのことでした。明日には入居したかったので、とてもショックでした。そして、寮の滞在延長はその日までしかしていなかったので、またもや延長手続きをしなくてはと焦って寮に戻りました。なんて慌ただしい1日だったことか。

次は、フラット暮らしでのさまざまなハプニング「トラブル」へ

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