「ケーキを食べる前には、裏返しましょう」
ピカデリーサーカスにあるイタリアン・レストランでのことです。洒落た店内の奥のショーケースに並んでいた5種類のホールケーキの中から、ストロベリーチーズケーキを注文しました。真っ赤な苺ソースがキラキラ光り、一口、口に含めばとろけるおいしさ(写真左)。幸せに浸りながらフォークでまた一口、と切ったところで、その一切れがコロッとひっくり返りました。そして目に飛び込んできたのは、ケーキの台生地であるクッキーの表面に点々と散らばる黒い斑点。それはどう見ても、カビ!
店長さんにそのことを告げると、返ってきた答えは、「おかしい。今朝、作ったばかりなのに。味は変ですか?」。カビが生えていても、味が変でなければ食べさせるつもりなのでしょうか。今朝、作ったものにカビなんて生えるわけないし、カビが生えているのは事実だろうと言い返したいのをこらえて、「これはさげてください」と言うと、店長さんはケーキを持って奥へ引っ込んだまま、代わりのケーキも持ってきてくれませんでした。ひどーい。 |
「ゼリーを食べる時には、表面をよく見ましょう」
とある5ツ星ホテルのロビーにあるケーキ屋さんでのことです。涼し気でプルンとしたおいしそうなゼリーがショーケースに並んでいました。私と友だちは、早速そのゼリーを買いました(写真右)。ところが、食べようとした時、友だちが言いました。「これ、変じゃない?」
そういわれてよく見ると、赤いゼリーの表面に白い斑点。小麦粉? それとも粉砂糖? いや違う。 カビだ!
カビの生えたゼリーなんて生まれてはじめて。どうしてゼリーにカビなんて生えるのでしょう。一体、何日前のゼリーなのか。ちゃんと「冷蔵ケース」に並んでいたのに。しかも、ここはその名も有名な5ツ星ホテルなのに。もう信じられない。いや、信じてはいけない。なんでも疑ってみなくては、と思いました。 |
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